香典返しの
マナー

香典返し

香典返しとは

香典とは、故人霊前に供える香に代えて包む代えて贈る金銭のことで、故人の死を悼む気持ちの表れとしてお供えするものです。
また昔から葬儀の時にはなにかと出費がかかるため、地域の人々が助け合う意味合いもありました。

本来、香典返しはご挨拶だけでよかったのですが、現在では忌明けの報告とお礼をかねて、お礼の品を届けるのが習慣となっています。

香典返しを贈るポイント

シーツ、タオル、石鹸、砂糖など、日用品がよく使われています。最近では、先様にカタログを贈って、お好きな品物を選んでいただくカタログギフトも定番になってきています。贈り主様が品物を選ぶ煩わしさがなく、先様にも自分のお好きな品物を選んでいただけます。

香典返しを贈る時期

■「即返し」と「忌明返し」
香典返しには大きく分けて「即返し」(その場返し、当日返し)と「忌明返し」の2種類があります。「即返し」は近年、関東・東北地方を中心に増えています。 「即返し」でも高額の香典を頂いた場合には、忌明け後に改めて別の品物を贈ることもあります。「忌明返し」は、忌明けにお返しします。

■忌明けの香典返し
仏教では、三十五日あるいは四十九日、神道では、三十日祭あるいは五十日祭、キリスト教では、1ヵ月後の昇(召)天記念日にお返しします。

香典返しの金額の目安

関東の半返し、関西の三分返しといい、半額から3分の1程度が目安です。
高額の香典を頂いた場合や、一家の働き手が亡くなった場合は、関東でも3分の1程度が多いようです。

香典返しの熨斗

表書きは「志」が一般的で、どの宗教でも共通に使えます。仏前ではほかに「忌明」「満中陰志」「粗供養」、神前では「今日志」 「偲び草」、キリスト教では「昇天記念」とも書きます。水引の下には喪家の姓を書きます。

水引、表書きは地域・宗派により異なります。
※不明な場合は、同じ地域・宗派の方などにご相談下さい。

表書:志、満中陰志、粗供養、偲び草など
水引:黒白、紫銀、黄白の結び切り
のし紙:仏教の場合、蓮の絵の入ったのし紙を使用することも可能です

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