法要の
マナー

法要

法要の準備

1.日程
葬儀の後に「初七日」の法要を済ませることが多く、「四十九日」は最初の大きな法要という方が増えています。当日が平日の場合は、直前の土曜日や日曜日にずらすのが一般的です。

2.場所
自宅で営むか、お寺等で営むかを決めます。
お寺等で営むときは、できれば施主が直接出向いて僧侶に依頼するのが良いでしょう。遅くとも1ヶ月前には依頼するようにしましょう。

3.列席者へ連絡
法要の日時と場所が決まったら、列席者へ連絡します。身内だけで営む場合は電話でも構いませんが、封書の方が丁寧です。法要の2週間前には届くように発送します。

4.引き出物の手配
法要に参列してくださった人々に贈るお土産を「引き出物」といいます。古くは饗宴の客に、馬を庭に「引き出して」贈ったことに由来します。必ず引き出物をださなければいけないわけではありませんが、今日では慣習として定着しており、参列者の1世帯に1個、引き出物を用意するのが一般的です。
具体的には、シーツやふろしき、お茶など実用的なものが多いようです。最近では、先様にカタログを贈って、お好きな品物を選んでいただくカタログギフトも定番になってきています。贈り主様が品物を選ぶ煩わしさがなく、先様にも自分のお好きな品物を選んでいただけます。
表書きは、「粗供養」「志」「故人(戒名)の○回忌法要」などとします。

法要のおもてなしとお礼

■僧侶へのもてなしとお礼
内輪だけの法要、大勢の人を招く法要とでは、謝礼の金額が変わってきます。大勢の人を招く場合は2万円以上の謝礼金を包み、表書きは御布施とします。他に御車料、接待をしない場合は、御前料も用意します。

■神職へのもてなしとお礼
神職への謝礼の金額は神社の格式や祭事の規模によってことなりますので、直接神社にたずねるほうが良いでしょう。謝礼の表書きは御礼とし、自宅に招いたときには御車代を包みます。普通、神職に食事をもてなすことは少ないようです。また霊祭の前後には必ず控え室に案内しますので控え室を用意してください。

■神父、牧師への謝礼
御花料として教会への献金と言う形にしたり、カトリックではミサ御礼、プロテスタントでは記念献金とします。別に神父や牧師への御礼、御車代として志を包みます。

法要が重なったら (併修・合斎)

一年の間に複数の法要が重なる事もあります。一周忌や三回忌などの重要な法要でない限りは、合わせて行う事もあり、「併修」「合斎」と呼ばれます。
ただし、法要の日取りは命日より前に取り越し(繰り上げ)供養をしても、後回しにしてはいけないというしきたりがあります。そのため併修を行う場合は必ず2つの命日のうち早い命日に合わせることが大切です。

このような場合は、案内状にもその旨を記載し、引き出物などにもだれの供養かわかるようにしておきましょう。
案内状には回忌数の少ない方から先に、俗名や戒名(法名・法号)を書きます。

法要は、近い月ならばともかく、離れているときは、できれば別々に行ったほうがよいでしょう。
併修にするときは、菩提寺とよく相談をし、お布施も多く包むのがマナーです。

法要の熨斗

水引、表書きは地域・宗派により異なります。
※不明な場合は、同じ地域・宗派の方などにご相談下さい。

表書:志、満中陰志、粗供養、偲び草など
水引:黒白、紫銀、黄白の結び切り
のし紙:仏教の場合、蓮の絵の入ったのし紙を使用することも可能です

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